育毛のためには頭皮の血行促進が大切

薄毛が気になり始めて、あれこれ調べているうちに、どうやら育毛には頭皮の血行促進が大事だということに気がついた人は、たくさんいるはずです。この記事では、頭皮の血行と育毛の関係について詳しく解説します。

また、頭皮の状態を調べるセルフチェックや、血行を改善する方法も細かくアドバイスしていきます。

頭皮の血行が悪いと、どうなる?

育毛剤などのケア商品には「頭皮の血行促進に!」などという文字が書かれています。薄毛になり始めた人や頭皮のトラブルで抜け毛が増えてきた人にとっては、とても気になる言葉ですね。

まずは、髪の毛をつくる栄養がどこから来るのか、なぜ頭皮の血行が悪くなるのかという素朴な疑問を解消しましょう。そして、頭皮の血行不良が薄毛やハゲを招く原因になることについて理解を深めましょう。

髪の毛の栄養はどこから来る?

食事から摂った栄養は、胃や腸などの消化器官に吸収され、血液によって身体中の細胞に運ばれます。心臓は大切な血液を循環させるポンプのような働きをしていて、血液はホースの役割をする血管によって全身を巡ります。

髪の毛をつくるための栄養は、この血液によって頭皮の奥にある毛根に運ばれます。毛根には毛球という膨らんだ部分があり、ここには神経や毛細血管が集まる毛乳頭や、栄養を吸収して新しい髪の毛を成長させる毛母細胞があります。

健康な髪の毛が育つためには、この毛球にどれだけの栄養が届いているかがとても重要です。このように食べ物の栄養、血管の健康状態、そして血液の流れという3つの要素がそろっていれば、頭皮の中で健康な毛髪が育ちます。

頭皮の血行が悪くなる原因

いくら食事に気をつけて髪の毛に良いものを食べていても、頭皮の血行が悪ければ大切な栄養素を吸収することができません。では、なぜ頭皮の血行が悪くなってしまうのでしょうか?5つの原因を詳しく解説します。

原因1. AGA(男性型脱毛症)

AGAとは男性特有の薄毛・ハゲの原因で、額の生え際やつむじのある頭頂部などから薄毛になり、だんだんとハゲに進行していくのが特徴です。男性ホルモンのテストステロンに、5α-リダクターゼ酵素が結合し、髪の毛の成長を妨害するDHTという別の男性ホルモンが生成されることによって発症します。

DHTの影響が大きく現れる前頭部や頭頂部では、皮脂過多などの地肌のトラブルが起こりやすくなるため、毛細血管が栄養を届ける毛根に皮脂が詰まってしまい、栄養を満足に送り届けることができなくなります。

毛穴が詰まった地肌は、古くなった角質を更新できずにだんだんと硬くなってしまいます。これが、頭皮の血行不良をさらに悪化させる原因になります。

原因2. 加齢

加齢が進むと全身の筋肉量が減るため、血液を元気良く身体中に巡らせるパワーが減少します。また、血管も加齢によってだんだんともろく硬くなってきます。頭皮の新しい細胞をつくり出すサイクルも、老化によってだんだん長くなります。

古い細胞の毛乳頭では、衰えだした毛細血管の働きがさらに弱まり、血液の流れが滞ります。これが、加齢が原因で起こる頭皮の血行不良です。ただし、加齢による血行不良には個人差があります。いつまでも若々しく健康で行動的な人は、年齢に関係なく元気な頭皮を維持することができます。

原因3. 姿勢の悪さ

長時間にわたってデスクワークやパソコンを使用していると、猫背やストレートネックなどの悪い姿勢になりやすいです。血液は、心臓から首にある頚動脈を通って頭皮に運ばれます。ところが姿勢が悪いと、首や肩がこって頚動脈の血流が滞り、頭皮の血行不良を招きます。

さらに、猫背になると肩や首まわりの可動域が減ってさらに身体を動かしにくくなるため、上半身の筋力も低下し、頭皮の血行不良をますます悪化させてしまいます。

原因4. 運動不足

運動すると筋肉が収縮するので、心臓から送り出される血液を身体全体に循環させることができます。ところが、運動不足になると筋肉を動かす時間が減るため、筋肉量や血液を循環させる機能が低下します。

髪の毛の栄養を運ぶ毛細血管はとても細いのに加え、まわりには血液を循環させるような大きな筋肉がありません。そのため運動不足になると、心臓から遠い位置にある頭皮の血行が滞り、髪の毛の成長に必要な新鮮な血液が届かなくなります。

原因5. 冷え

身体が冷えると新陳代謝が低下し、新しい細胞をつくり出す力も弱くなります。もちろん血液の流れも鈍くなり、大きな筋肉がない頭皮の血行はますます悪くなります。頭皮だけではなく身体全体の冷えを改善しなければ、髪の毛に必要な栄養を頭皮まで運ぶことはできません。

頭皮の血行をセルフチェック!

自分の頭皮の血行状態を知るには、見て触って観察する必要があります。ここでは、3つのセルフチェック項目を紹介します。鏡に自分の頭皮を映しながら、確認してみましょう。

チェック1. 地肌の色とコンディション

まず最初に、目で確かめてみましょう。髪の毛をかきわけて、左右前後、なるべくいろいろな部分の地肌の色と状態を見てください。

おでこや生え際の色に比べて、地肌が白または青白い色であれば、血行に大きな問題はありません。しかし、地肌が赤っぽかったり赤黒かったりすれば、頭皮が血行不良になっている証拠です。さらに頭皮にニキビや湿疹ができていれば、血行不良により地肌トラブルが起きているといえます。

チェック2. 頭皮が動くかどうか

次は、頭皮が動くかどうかのチェックです。次の方法で頭皮がスムーズに動けば、血行が良くてやわらかな頭皮、頭皮が動かず頭蓋骨に直接触っている感じならば、頭皮が血行不良で硬くなっています。

  1. 両手10本の指を広げて、指の腹で頭の左右を大きくつかむ
  2. ステップ1のまま、前後、左右に大きな円を描くように動かす

チェック3. 百会(ひゃくえ)のツボの硬さと感触

頭には、全身の臓器の血液や気の流れとつながっている「百会」というツボがあります。この百会の硬さと感触で、頭皮の血行状態が分かります。百会は、鼻からまっすぐ頭頂に向かう線と、両耳から頭頂に上がった線が交わったところです。ここを指でグッと押してみてください。

弾力があって気持ちよければ、頭皮の血行に問題がない健康な状態です。しかし弾力がなくて硬く、痛みを感じるのであれば、頭皮の血行が悪くなっています。何も感じない場合は、血行不良が慢性化しているといえるでしょう。

育毛には頭皮の血行促進を!

頭皮の血行を改善して薄毛やハゲを防ぐには、育毛剤と頭皮マッサージを一緒に行うことをおすすめします。ここでは、血行促進効果のある育毛剤の選び方と、頭皮マッサージの方法を紹介します。ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。

頭皮の血行を改善する育毛剤を使う

医薬部外品である育毛剤には、頭皮の血行を促して健康な頭皮に整える薬効成分が豊富に含まれたものがあります。頭皮をやわらかくして、毛細血管の拡張を促す成分が配合されている育毛剤を選びましょう。

育毛剤の使用は、シャンプーで頭皮の汚れを落とし、さらに全身の血行が良くなっている入浴後がおすすめです。濡れたままの髪の毛に使うと、せっかくの薬効成分が水分で薄まってしまううえ、髪のベタつきの原因にもなるため、必ずドライヤーで乾かしてから使いましょう。

頭皮の血行を促進する頭皮マッサージ

この頭皮マッサージは、湯船の中で全身の血行が良いときに行うと、頭皮の毛穴の老廃物や汚れが落ちやすくなります。そしてシャンプーをすると、頭皮をより清潔にすることができます。

さらに、薬効成分が豊富な育毛剤を使った後で、もう一度行うと、育毛剤の成分がしっかりと頭皮に浸透しやすくなります。では、頭皮マッサージの方法をおすすめします。

  1. 頭の両サイドから頭頂部に向かって、両手の指の腹を使って、ゆっくりと揉みほぐす
  2. 両耳の上に両手を当てて、両手のひらを使って円を描くように頭皮を動かす
  3. 後頭部の首のつけ根から頭頂部に向かって、ステップ1と同じように揉みほぐす
  4. 後頭部で両手の指を組み、頭皮を上下に動かす
  5. 額の生え際から頭頂部に向かって、ステップ1と同じように揉みほぐす
  6. おでこで両手の指を組み、前頭部の頭皮を上下に動かす

薄毛を改善するには、頭皮の血行を促すことがとても大切です。頭皮の血行を意識して育毛剤を選び、頭皮マッサージと合わせて毎日の習慣にしましょう。そして健康な頭皮を保ち、育毛を目指しましょう!

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