親からの遺伝が原因で薄毛になるってホント?

「薄毛やハゲは遺伝する」というのを聞いたことがある人は多いはずです。でも、本当に遺伝するのか、どうやって遺伝するのか、納得がいくまで調べたことはあるでしょうか?

この記事では、そんな薄毛と遺伝の関係を追及していきます。家族が薄毛やハゲだからと言って諦めず、改善できる方法を考えましょう。

薄毛と遺伝の関係

 

男性の薄毛やハゲの原因に、遺伝が関係しているというのは本当なのでしょうか?そもそも遺伝とはどういうことなのか、髪の毛の遺伝は親から子にどうやって伝わるのか、まずはそこから理解を深めましょう。そして、薄毛やハゲが遺伝すると言われている理由についても、分かりやすく解説していきます。

そもそも、遺伝とは?

遺伝とは、簡単に言えば「子が親に似る」、親の形質が子孫に伝わるということです。生物学的には、遺伝子によって、身体の特徴が次の世代に伝授されていく現象を「遺伝」と呼びます。

よく耳にする言葉である遺伝子とDNAは、同じだと思っていませんか?まず、最初にこの2つの違いを説明しましょう。遺伝子は「情報」であり、DNA(デオキシリボ核酸)は「記録媒体」だと考えてください。

遺伝子は数秒ほどの音楽で、DNAは大容量のCD-ROMのようなイメージをもつと、分かりやすいでしょう。遺伝子は様々な身体の情報を伝えますが、親から子にすべての情報が伝授されるわけではありません。

DNAのらせん構造のなかで、複雑な組み合わせや偶然とも言えるような出会いをして、次世代に伝わっていきます。だから、息子はお父さんには全然似ていないけど、母方のおじいさんにそっくりだ、というようなことが起こります。

遺伝には、優性遺伝と劣性遺伝という、遺伝による形質の違いがあります。この2つの意味は決して劣っているとか優れているという意味ではなく、遺伝子の組み合わせのうち、どちらが次世代に出やすいかということです。

目の色がお父さんは黒、お母さんは青だと仮定しましょう。この場合、黒い色の目の方が優性遺伝なので、子供の目は黒になります。また、背の高い人と低い人の間に生まれた子供は、その中間の身長になるのではなく、優性遺伝によって背が高くなります。

髪の毛の遺伝

では、髪の毛の情報は、どうやって親世代から子に引き継がれていくのか、見ていきましょう。日本人の髪は、黒くてまっすぐだというイメージがありますが、実は本当にまっすぐな髪の毛の人は少なく、日本人の7割ほどは多少のくせ毛があります。

これは、くせ毛が優性遺伝なために、次世代に現れて受け継がれやすいという遺伝子の組み合わせによるものです。髪の太さにも遺伝は関わっていますが、むしろ後天的な要素である食事の内容や性別、年齢、体質によるものの方が影響します。

薄毛やハゲが遺伝するってホント?

「薄毛やハゲが遺伝するって、ホント?」という問いに対しては、「遺伝的要素がないとは言い切れない」というのが、現時点での正しい答えです。ドイツやアメリカなどの研究では、遺伝子のなかに脱毛に関するものが発見されたという情報もあります。

しかしデータが10年以上前のものであったり、どのような人種や年齢を対象とした収集データなのか、発見された遺伝子とはどのようなものなのか、などの医学的根拠がなかったりするため、諸外国をはじめ日本の医学会でもこれらの根拠を採用していません。

ここで、なぜ「ハゲは遺伝する」と言われるようになったのか、掘り下げてみましょう。男性が薄毛やハゲになるのは、いろいろな原因があります。なかでも近年特に研究が進んでいるのが、AGAと呼ばれている男性型脱毛症です。

AGAと遺伝の関係性

AGA=Andro Genetic Alopeciaは、思春期以降の成人男性にみられる脱毛症状で、額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなり、徐々に脱毛=ハゲへと進行していくのが特徴です。

男性ホルモンであるテストステロンが、5α-リダクターゼという酵素と結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)という、別の男性ホルモンに変化することで起こります。DHTが増加すると、髪の毛を成長させる毛母細胞を破壊してしまうため、年齢に関係なく薄毛や脱毛症状が現れます。

「男性のハゲに、遺伝によるものがあるかもしれない」とされているのは、このAGAによる薄毛・ハゲのことを指しています。AGAの原因をつくる5α-リダクターゼ酵素の量が、遺伝子情報によって決まるのではないかという研究が進んでいますが、まだはっきりとした解明には至っていません。

5α-リダクターゼ酵素の分泌量には個人差があるため、血縁関係で男性の薄毛やハゲが多いのは、これを分泌する体質が遺伝している可能性も考えられます。遺伝子の解析が進み、先天性脱毛症の原因になる遺伝子が発見されました。

しかし、先天性脱毛症は、生まれたときの柔らかい髪の毛があまり伸びずに成長するため、小さい頃に病院にかかって検査を受け、治療を開始します。大人になってからの薄毛や脱毛は、先天性脱毛症とはまったく異なるものなので、混同しないようにしましょう。

家族が薄毛・ハゲだから心配!という人へのアドバイス

家族が薄毛やハゲだから、自分も将来そうなってしまうのではないかと心配している人や、薄毛になり始めた人も、遺伝だからと諦める必要はないことが分かったはずです。

一方で、薄毛になりかけているのを「遺伝だからしょうがない」と放置してしまえば、ハゲに進行する可能性は高くなります。ここでは、薄毛になりやすい体質を改善するための方法をアドバイスします。家族だから似てしまう体質を変えて、いつまでも若々しくフサフサな髪の毛を維持しましょう!

方法1. 生活環境を見直しましょう

髪の毛に大きなダメージを与える生活習慣はいくつかありますが、そのうちの2つが睡眠不足とストレスです。これらには、自律神経のバランスが大きく関わっています。私たちの身体は、活動時や興奮状態のときに優位になる交感神経と、睡眠時やリラックスしたときに優位になる副交感神経という、2つの自律神経のバランスによって調整されています。

ところが仕事や人間関係、環境の変化などによるストレスがある場合や、睡眠不足が続いた場合、交感神経が優位になる時間が増えて、自律神経のバランスが乱れてしまいます。交感神経には血管を収縮する作用があるため、血行が滞りがちになります。

すると髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮まで行き届かず、頭皮の栄養失調を招きます。さらに交感神経が優位になった状態では、アドレナリンの分泌が過剰になり、体内で活性酸素が増加します。

活性酸素には皮脂腺を活発にする働きがあるため、頭皮の皮脂の分泌が過剰になります。このように髪の毛の栄養状態が悪くなり、頭皮が脂っぽくなるため、毛穴が詰まり、抜け毛や薄毛の原因になります。

また、睡眠は大切な育毛の時間でもあります。身体の細胞を新しく更新する成長ホルモンが最も分泌されるのは、午後10時から午前2時の間です。この時間帯に十分な睡眠がとれていないと、成長ホルモンの分泌が減って髪の毛の成長が抑制され、薄毛やハゲを悪化させてしまいます。

ストレスをためこまないようにするには、運動やレジャー、ショッピングなど自分に合った発散の方法を見つけることが大切です。精神的なストレスは身体にも負担をかけるため、ゆっくりと身体を休める時間をとるよう心がけましょう。そして生活リズムを整えて、ぐっすりと快適に眠れるような睡眠時間を確保しましょう。

方法2. 食生活を改善しましょう

食生活が髪の毛に与える影響は、とても大きなものです。特に現代の日本では、家族そろって食事をする機会がだんだんと失われつつあります。小さい頃から「好きなものを好きなときに好きなだけ」食べる習慣がついてしまっている場合、それを改善するのはなかなか難しいものです。

でも、その習慣が薄毛やハゲを招くとしたら、数年後に後悔するよりも今から食生活を改善する方が、髪の毛にも身体にも健康で安上がりな方法です。

特にインスタント食品やファーストフードには、添加物や防腐剤などの毛髪の成長を妨害するものがたくさん含まれています。量を食べていても、髪の毛の成長のために必要な栄養素がほとんど含まれていないのでは、まったく意味がありません。

また、夜食をとったり寝る前まで晩酌したりという習慣がある場合、寝ている間の血液は、食べたものの消化を助けるために胃に集中します。すると、髪の毛の成長に大切な睡眠時間に、頭皮に血液が行き届かなくなってしまいます。夜遅く食べる習慣は控えて、早めの夕食を楽しむ工夫をしましょう。

さらに、脂っぽい食べ物が好きで、ラーメンやフライ、ステーキ、焼肉をがっつり食べている人は、頭皮の皮脂が過剰になりやすくなるので、毛穴の詰まりや地肌の炎症などを起こして抜け毛や薄毛を招きます。

できる限り野菜や魚を中心にした和食に切り替え、ボリュームのあるスタミナ食は休みの日だけにするなど、ヘルシーな食事を心がけましょう。食べ物の好き嫌いや暴飲暴食も控えましょう。

そして過度なダイエットも、薄毛やハゲの原因の一つになります。人の身体はとても精密にできていて、身体に必要な栄養が不足すると、まずは生命維持に必要な器官に栄養を送るようにできています。

そのため、失われても生死に関わらない髪の毛への栄養補給は、一番後回しになってしまいます。ダイエットによる脱毛や薄毛にならないためにも、食事制限をするときは、専門家や医師のアドバイスに従って行うようにしましょう。

方法3. 薄毛かな?と思ったら、育毛剤を使い始めましょう

薄毛をそのまま放置しておくと、広がったりハゲに進行したりする可能性があります。薄毛を自分の努力で改善するためには、上記のアドバイスと合わせて、育毛剤で早めのケアを始めましょう。

医薬部外品である育毛剤には、頭皮にやさしい天然薬効成分が豊富に含まれたものがあります。化学薬品を含んでいない無添加の育毛剤なら、副作用の心配もないので、長期間使い続けることができます。

こうした育毛成分によって、薄毛やハゲになりやすい体質の頭皮を改善し、健康に整えることが大切なポイントです。そして髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮から浸透させ、フサフサの髪の毛をキープしましょう。薄毛は遺伝ではなく、薄毛になる体質が似やすいと言えます。これをしっかり認識して、自分に合った育毛ライフをスタートさせましょう。

ページの先頭へ戻る