ノコギリヤシの副作用と育毛効果まとめ

ノコギリヤシは、男性ホルモンの過剰な働きによって生じる前立腺肥大症のケアに効果的と考えられています。そのため、男性ホルモンが原因となる男性型脱毛症に悩む人にとっては、特に気になる成分でしょう。ノコギリヤシの副作用や効果など、気になるポイントをまとめました。

ノコギリヤシの基本情報

ノコギリヤシは、ノコギリパルメット、ソウパルメットとも呼ばれるヤシ科の植物です。古くから北米に多く自生していたため、ネイティブアメリカンが食用として利用してきたことが知られています。

イギリスとフランスでは、ノコギリヤシは前立腺肥大症の治療薬として開発・認可され、広く一般に処方されていますが、日本ではまだ医薬品としては認可されていません。育毛効果をうたう製品では、頭皮に塗布する育毛剤よりサプリメントの方が種類が多いです。

ノコギリヤシの副作用

一般に、天然由来の成分を主な有効成分とするサプリメントは、化学的に合成された医薬品とは異なり、効き目がおだやかで、副作用はあまり起きません。しかしノコギリヤシのように、天然由来でありながら高い薬効をもつ成分の場合、効果の反動で副作用が現れることがごくまれにあります。

ホルモンバランスを崩す可能性も

ノコギリヤシは男性ホルモンの分泌量に影響するため、大量に摂取すると全身のホルモンバランスが崩れ、めまいや吐き気、下痢、便秘などを引き起こす可能性があります。

抗血液凝固薬との併用に注意

ノコギリヤシには、血液をサラサラにする効果があります。頭皮に塗布する育毛剤の場合、体内に吸収される成分量が極めて微量であるため、ノコギリヤシエキスそのものに由来する副作用はほとんどないと考えてよいでしょう。

しかしサプリメントを飲むと、薬の効果が過剰に増幅され、出血すると止まるまでに時間がかかってしまう可能性があります。そのため、抗血液凝固薬を飲んでいる場合は、注意が必要です。狭心症などの治療のために抗血液凝固薬を飲んでいる人は、使用する前に必ず医師に相談してください。

ノコギリヤシの効果

ノコギリヤシは、前立腺肥大症や男性型脱毛症(AGA)を改善する効果が期待できます。今後さらなる実験データが積み上げられれば、日本でもノコギリヤシを使った医薬品が認可されるかもしれません。

男性ホルモンの過剰な生成を抑え、男性型脱毛症などを予防・改善

中年以降の男性に多い前立腺肥大症や男性型脱毛症の原因にはさまざまありますが、最大の原因は、過剰な男性ホルモン=ジヒドロテストステロン(DHT)にあると考えられています。

ノコギリヤシには鎮静、強壮、利尿作用などがありますが、もっとも知られているのは、男性ホルモンの過剰な生成を抑える働きです。これによりジヒドロテストステロンの生成に関わる酵素5αリダクターゼの活動を抑えるため、前立腺肥大症や男性型脱毛症の予防・改善が期待できます。

同様に5αリダクターゼの活動を抑える成分である「フィナステリド」ほど効果は強くありませんが、用法用量を守って使う限り副作用は極めて少ないです。安全性を保ちながら気長にケアしたい人にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。

サプリメント併用で育毛剤もより効果的に

サプリメント、育毛剤それぞれに効果が発揮される仕組みや成分に違いがあるので、どちらが優れているか断定することはできません。育毛剤では補えない成分を含むサプリメントであれば、併用することで育毛剤の効果を一層高めることも期待できるでしょう。

ただ、一般論として、皮膚のバリアはとても頑丈にできており、成分の分子量が大きいものは通過することができないのは事実です。

育毛剤の一部製品の中には、この問題を解決する方法として、いわゆる「ナノテクノロジー」を応用しているものがあります。ナノテクノロジーは、有効成分そのものや運ぶ媒体の分子サイズを、皮膚を通過できる分子量まで小さくして、目的地まで確実に届ける技術です。

2016年の時点では、ノコギリヤシを配合した育毛剤のなかで、「ナノ化」をうたっている製品は見当たりませんが、ナノテクノロジーは育毛剤の分野でも盛んに研究されている技術ですので、今後、ノコギリヤシを配合した育毛剤にも応用されることが期待できます。

ノコギリヤシは、男性型脱毛症の予防改善に高い効果が期待できる成分ですが、特にサプリメントは副作用を起こす可能性もあります。つい飲み過ぎてしまわないよう、注意して使いましょう。

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