キャピキシル(フィンジア、BOSTONスカルプエッセンス)の副作用と育毛効果まとめ

キャピキシルは、AGA治療の発毛成分として知られるミノキシジルの3倍の育毛効果があるとして、近年注目を浴びている成分です。ミノキシジルは副作用が強い一方で、キャピキシルは副作用が少ないとされています。

そこで、キャピキシルの副作用と育毛効果、配合された育毛剤について、詳しく見ていきましょう。

キャピキシルの基本情報

キャピキシルは、カナダのLUCAS MEYER COSMETICS社という化粧品会社によって研究開発された、育毛を促進する成分です。ここでは、気になるキャピキシルの特徴や主な成分について、まずは知識を深めましょう。

ミノキシジルと比較される理由

キャピキシルを知るには、よく比較されているミノキシジルという成分について、まず触れておく必要があります。発毛剤に含まれる成分で有名なミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されたもので、血管を拡張する作用があります。

それゆえ血圧の急激な低下や頭痛、めまいなど様々な副作用が確認されています。発毛効果はあるものの、取り扱いに注意が必要な医薬品として、日本では医師の処方が必要です。このミノキシジルの副作用を減らし、同じような育毛効果が得られるように開発されたのが、キャピキシルです。

日本では2015年4月から、キャピキシルを配合した育毛剤が製造販売され始めました。ただし、育毛効果が厚生労働省にまだ認可されていないため、「化粧品」として扱われています。

成分や濃度など、薬事法による厳しい規制が緩和されるため、キャピキシルを含んだ育毛剤には、天然の育毛促進成分のほか、細胞が分裂して新しい細胞をつくるときに必要な成長因子なども配合されています。

キャピキシルの主成分について

キャピキシルの主成分は、「アカツメクサ花エキス」と「アセチルテトラペプチド3」です。ここで、この2つの成分について、詳しく紹介します。

アカツメクサ花エキス

マメ科の多年生植物であるアカツメクサは、レッドクローバーとも呼ばれる、ヨーロッパ原産の薬用ハーブです。古代ローマ時代から、花を乾燥させたものをハーブティーや塗り薬にして、咳止めや湿疹治療薬として使われてきた歴史があります。含まれている「ビオカニンA」という成分が、AGA(男性型脱毛症)を防ぎます。

アセチルテトラペプチド3

アセチルテトラペプチド3は、人工的に構成されたアミノ酸分子を結合した物質で、人間の身体の壊れた細胞を修復する作用を持ちます。火傷や切断された四肢の皮膚修復などの最先端医学にも用いられており、高い効果と安全性が確認されている成分です。

この作用は、髪の毛をつくるために必要な毛根の衰退を修復するため、高い育毛効果が期待できます。

キャピキシルの副作用と安全性について

医薬品である発毛剤に使用されているミノキシジルに比べて3倍の発毛促進効果があると言われれば、キャピキシルをすぐに試してみたいと思う人も多いでしょう。その際にやはり気になるのは、本当に副作用がないのか、安全性は高いのか、ということです。

キャピキシルは新しく開発された成分なので、副作用についての報告がまだ少ないです。そのため「このような副作用があります」と断定することが難しく、あくまでも予想される副作用という視点で考えなければいけません。

キャピキシルの予想される副作用

キャピキシルは天然成分がベースであるため、ミノキシジルのような重篤な副作用が少ないとされています。ただし、これはあくまでもメーカーによる臨床試験の結果です。日本ではまだ新薬として厚生労働省の認可もされていないため、まったく副作用がないとは言い切れないのが現状です。

副作用1. 頭皮のかぶれや湿疹、ニキビなどの炎症

天然由来の成分だからといって、すべての人に副作用が起こらないわけではありません。特に敏感肌やアトピー体質の人は、薬草成分が肌に合わずに、頭皮のかぶれや湿疹、ニキビなどの炎症が起こる可能性があります。

そのような場合は、いったん使用を中止して、医師や薬剤師などの専門家に相談することをおすすめします。

副作用2. 頭皮のべたつきやかゆみ

脂っぽい頭皮や敏感肌など、頭皮の状態や体質によっては、頭皮にかゆみやべたつきが起こることがあります。これらの症状は、キャピキシル自体が起こす副作用ではなく、育毛剤に配合されている他の成分が原因であることも考えられます。症状が出た場合は、いったん使用を中止して、収まるまで様子を見ましょう。

キャピキシルの安全性について

天然由来成分が主なキャピキシルは、「薬ではないから安全」という見解を持つ人もいるかもしれません。しかし、天然成分は法律上の縛りが少ないために、効果や副作用について医学的な証明がないうえに、データが集まりにくいです。それゆえに、安全だとは言い切れません。

実際に天然の野草の中にも、猛毒のトリカブトや中毒症状を起こすキノコのようなものもあります。キャピキシルの主な天然成分であるアカツメクサ花エキスには、成人が使用するにあたっての副作用はほとんどないとされています。

ただし長期間にわたる使用については、臨床データがないために安全性が明らかになっていません。

キャピキシルの育毛効果

副作用が少ないキャピキシルですが、どのような作用によって育毛を促進できるのでしょうか?ここでは、キャピキシルの「脱毛抑制作用」と「毛根復元作用」について、説明しています。

脱毛を抑制する作用

男性ホルモンが大きく関係するAGAは、いわゆる若ハゲと呼ばれる症状で、20代後半からでも発症する可能性があります。

アカツメクサ花エキスに含まれているビオカニンAという成分には、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)をつくる5α-リダクターゼ酵素の生成を阻害する働きがあります。DHTが少なくなると、薄毛の改善が期待できます。

毛根復元による育毛作用

アセチルテトラペプチド3は、髪の毛をつくる素である毛母細胞や毛根の周囲にある毛包に作用します。それらの周りにある3型コラーゲンや7型コラーゲン、ラミニンなどのたんぱく質を活性化し、毛包の成長と定着を促す効果があります。

AGAや老化、頭皮トラブルなどで、髪の毛を育てる毛根が衰退して薄毛になっている場合、新しく元気な髪の毛が生えてくることが期待できます。

頭皮の血行不良や栄養不足により毛根が衰退している場合は、キャピキシルを含む育毛剤の使用のほか、生活改善をしましょう。合わせて、頭皮の血行を良くする頭皮マッサージなどを習慣にすることをおすすめします。

キャピキシルが配合された育毛剤

キャピキシルを含む育毛剤は、「スカルプエッセンス」や「頭皮ローション」などの名称で販売されています。ここでは「フィンジア」と「BOSTONスカルプエッセンス」の2つを簡単に紹介します。

フィンジア

フィンジアは、キャピキシルが5%、ミノキシジル誘導体であるピディオキシジルが2%配合された、スカルプエッセンスです。これらの成分が頭皮に浸透しやすいように、毛穴を開く作用があるカプサイシンも配合されています。このほか毛髪の成長を促進する10種類の天然成分も含まれる、通販限定の育毛剤です。

BOSTONスカルプエッセンス

BOSTONスカルプエッセンスは、キャピキシル、ピディオキシジル以外にも、フラーレンや成長因子を配合しています。フラーレンには、頭皮の状態を悪化させる皮脂の酸化原因物質を吸収する作用があります。また頭皮に長くとどまるので、頭皮を柔らかくし、ほかの天然成分などの吸収を高める効果があります。

成長因子は、髪の毛をつくるたんぱく質を生成して、細胞を活性化します。これにより、髪の成長サイクルを正常化させことができます。

天然成分をベースとしたキャピキシルは、重篤な副作用の心配がないのが特徴です。紹介した副作用や効果を参考に、自分に合った育毛剤を選びましょう。

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