医薬品である発毛剤は育毛剤に比べて副作用が強いので注意

薄毛が気になる時、発毛剤を使うか育毛剤を使うか、悩む人も多いでしょう。でも選ぶ前にチョット待ってください。発毛剤は効果が高い分、副作用も強く表れます。ここでは、知っておきたい副作用について、それぞれ解説していきます。

発毛剤と育毛剤、どう違うの?

そもそも発毛剤と育毛剤とは、どのような違いがあるのでしょうか?まずははっきりと、その違いを理解しておきましょう。

発毛剤は医薬品

発毛剤は、基本的には今毛髪がないところに働きかけ、髪を発毛させるためのものです。頭皮に直接塗るタイプと内服薬タイプがあります。厚生労働省が認めた医薬品で成分が強いです。

育毛剤は医薬部外品

育毛剤は、基本的には今すでに生えている毛髪に働きかけ、髪を育てるものです。頭皮に直接塗って使います。ほとんどは、一定量の成分が含まれていることが厚生労働省に認められた、医薬部外品に属することが多いです。

発毛剤と育毛剤の副作用の違いは?

成分や効果に大きく違いのある発毛剤と育毛剤ですが、それぞれどのような副作用があるのでしょうか?違いやリスクをしっかり理解して、自分に合ったものを選ぶために考えましょう。

発毛剤の副作用は?

発毛剤には主に、ミノキシジルやフィナステリドという成分が含まれています。これらは効き目が強い分、リスクも高いといえます。深刻な副作用が現れる可能性もあるので、予めしっかり確認しておきましょう。

初期脱毛

初期脱毛は、発毛剤に含まれるミノキシジルが主な原因で起きる副作用です。ミノキシジルは血流を良くし、髪が抜けたり生えたりするヘアサイクルのスピードを上げて発毛させます。そのために、今まで生えていた細い毛は抜け落ちるようになります。

使い始めて最初の数か月は、こうした状態が続きます。徐々に落ち着く場合もありますが、抜けたままになることもあるので注意が必要です。

頭痛や吐き気、めまい

ミノキシジルは、血圧の正常な人以外に使うと、血圧が下がり過ぎてしまう危険があります。低血圧の人はもちろん、高血圧の人でも、すでに血圧降下剤を服用している場合は、血圧が下がり過ぎます。そうすると頭痛や吐き気、めまいが生じます。

多毛症

発毛剤には、多毛症と呼ばれる全身の毛が濃くなる副作用も報告されています。これはミノキシジルが、頭皮だけでなく全身の血流を良くするためです。血流が良くなると、全身にある発毛を促す毛母細胞が活性化され、多毛になります。

動悸や息切れ

ミノキシジルには、血管を拡張させる働きがあります。しかしそれが作用するのは、身体から心臓に戻る方の静脈だけです。つまり心臓から出る血流はゆっくりで、心臓に戻る血流だけが速くなるため、心臓に負担がかかり、動悸や息切れが起きます。

むくみや体重の増加

ミノキシジルが血管を拡張して血流を良くする際、血液の濃度が下がります。すると身体は血液の濃度を保とうとするので、水分が血管から細胞に流れ出るようになります。これにより、むくみが起きます。また水膨れになって体重も増えます。

性欲減退やED

フィナステリドは、抜け毛の原因とされる男性ホルモンの働きを抑制する成分です。しかし男性ホルモンが抑制されると、性欲減退や勃起機能の低下であるEDになりやすくなります。

育毛剤の副作用は?

一方、育毛剤は、頭皮の血行を良くして、毛髪に働きかけるものが多いです。頭皮の血行が良くなると、どんな副作用が考えられるのでしょうか?

頭皮のベタつき

育毛剤で頭皮の血行が良くなると、代謝が良くなって皮脂腺が刺激されます。すると皮脂が過剰に分泌されて、頭皮がベタつくようになります。この皮脂の過剰分泌には、生活習慣や食習慣も大きく関わっています。

特に過剰なストレスや睡眠不足は、自律神経のうち交感神経が優位になる事態を招きます。自律神経は大脳の視床下部でコントロールされていますが、視床下部は男性ホルモンの分泌も司っているため、両者が作用し合っています。

そのため、交感神経が高まると男性ホルモンの分泌も盛んになって、皮脂の分泌が過剰になります。さらに油っぽい食事はもちろん、糖質の摂り過ぎにも注意が必要です。それは、糖質を分解する際に、皮脂をコントロールする働きがあるビタミンBを多く消費するためです。

そのため、糖質を含む炭水化物を摂り過ぎても、頭皮のベタつきを起こします。つまり、ストレスや睡眠不足、食生活を改善することで、育毛剤によるベタつきは最小限に抑えることができます。また、シャンプーでも皮脂を抑えることができます。

頭皮にやさしいアミノ酸系の洗浄成分が入ったものを使って、指の腹でやさしくマッサージしながらシャンプーしましょう。シャンプー後は、しっかりとすすぎに時間をかけ、シャンプー剤が頭皮に残らないように気をつけます。すすぎが終わったら、しっかりと髪を乾かしましょう。

ただれ

育毛剤の中には、刺激の強い化学薬品が多く含まれるものがあります。これらが頭皮に刺激を与えると、炎症を起こし、ただれが起きることがあります。こうした化学物質の含まれていない育毛剤を使用すれば、この副作用は起きにくくなります。

かゆみ

頭皮の血行が良くなって起こるかゆみもありますが、育毛剤を使ってかゆみがある場合は、含まれているアルコールやエタノールの作用を疑った方がいいでしょう。アルコールやエタノールには、水分を蒸発させる働きがあります。

水分が奪われた頭皮は、乾燥してカサカサした状態になるため、かゆみが出てきます。アルコールフリー、エタノールフリーと表記されている育毛剤を使うと、かゆみが起きる可能性を最小限にすることができます。

まずは育毛剤がおすすめ

このように発毛剤と育毛剤の副作用を比較すると、発毛剤の方が副作用が強く、対処するのが難しいのが分かります。一方育毛剤は、生活習慣を改善しながらシャンプーを適切に行なうことで、副作用に対処できます。

さらに刺激性の化学薬品が入っていないもの、アルコールやエタノールの入ってないものを選ぶと、副作用が起きる確率を最小限にとどめることができます。薄毛で悩んでいる人は、まずは育毛剤の使用がおすすめです。

発毛剤は発毛効果が大きく期待できる分、副作用のリスクは高いです。素人が自分で扱うにはとても危険です。薄毛を改善するには、まずは副作用の少ない育毛剤から始めてください。そして、発毛剤を使用する場合は、専門医の指示を仰ぎましょう。

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