まったく別物!育毛剤と発毛剤の違い

「最近、髪型がうまくまとまらない。どうやら原因は髪が薄くなってきたせいかも…」

そんな悩みから、手軽に試せる育毛剤を調べているものの、育毛剤と発毛剤、どっちが効くのか困惑している人はいませんか?

ここでは、育毛剤と発毛剤の違いと、それぞれの注意点を詳しく解説していきます。また、毛髪のタイプ別によるおすすめなど、すぐに役立つアドバイスも参考にしてください。

育毛剤と発毛剤は別物!

雑誌、ネットの広告やTVコマーシャルなどを見ても分かるように、薄毛対策の商品は数え切れないほどあり、新商品も頻繁に登場しています。

「グングン生える!」「発毛に感動!」といったようなインパクトの強いフレーズに心惹かれても、何を試せばいいのかわからない…そもそも、育毛剤と発毛剤の違いって何?と疑問をもつ人も多いでしょう。

ここではまず、育毛剤と発毛剤の違いについて理解を深めましょう。

育毛剤とは?

育毛剤とは、現在すでにある頭髪に対して、髪の成長を促し、抜け毛の予防と防止を目的に開発されている商品です。医薬部外品に指定されているものが多いため、医師の処方箋がなくてもドラッグストアや量販店、ネット販売などで簡単に手に入れることができます。

商品によって配合されている成分や成分濃度が異なるため、千円程度から3万円程度と幅広い価格帯なのも、育毛剤の特徴です。

ただし、安価な育毛剤には、石油化合物や強力な界面活性剤を使用しているものが多く、使用することでかえって頭皮や毛髪にダメージを与えかねません。効果を得るために長期で使用することと、健康な毛髪を育てることの両方を考えて、5千円から1万円の価格帯の育毛剤を選ぶ人が主流になっています。

育毛剤には様々な種類があり、配合されている成分の種類やバランスによって、効果が違います。目的別に主な4つの種類をチェックしておきましょう。

種類1.男性ホルモンによる影響を抑制する育毛剤

AGA=進行性男性型脱毛症を引き起こす原因となるのが、ジヒドロテストステロンという物質です。男性ホルモンであるテステロンが、5aリダクターゼという酵素と結びついたときに生成されるもので、毛髪の元になる細胞の働きを低下させる作用があります。そのため、このタイプに育毛剤には、5aリダクターゼの働きを阻害する成分が配合されているのが特徴です。

種類2.頭皮の皮脂分泌を抑える育毛剤

頭皮の皮脂分泌が過剰になると、頭皮にフケや湿疹が出て毛穴をふさぎ、髪の成長を妨げてしまいます。皮脂分泌を抑制する成分を配合して、健康な髪の成長を促すのが、この育毛剤の特徴です。

種類3.頭皮の血行を改善する育毛剤

毛髪が育つために必要な栄養を毛根に運ぶのは、血液です。しかし、加齢や疲労などにより頭皮の血行が滞っていると、大切な栄養が頭皮に届かず、薄毛の原因になってしまいます。この種類の育毛剤には、血流を良くしたり血管を拡張したりする作用のある成分が配合されているので、頭皮の血行を改善する効果が期待できます。

種類4.頭皮や毛根に栄養を補給する育毛剤

髪の毛の細胞が育つために必要な栄養素には、主にビタミンや亜鉛、システインなどがあります。このタイプにはこれらの栄養素が配合されているので、頭皮や毛根にダイレクトに栄養補給をすることができます。

育毛剤の選び方と、使用するときの注意点

一番重要なのは、自分の頭皮や毛髪に合った育毛剤を使うことです。髪の毛が薄くなる原因には、個人差があります。まずは毛髪のトラブルになっている原因をよく理解し、根本的な原因に対応している種類の育毛剤を選びましょう。

育毛剤を使用するときの注意点は、以下のとおりです。

注意点1.成果を得るには、長く使い続ける

育毛剤は「少なくとも半年以上使い続ける」ことが大切です。頭皮の状態が改善されて、毛髪の成長に必要な栄養が行き届き始めても、育毛剤の効果が実感できるまでにはタイムラグがあるためです。毛髪が抜け落ちて新しい髪の毛が生えてくるには、約6ヶ月のサイクルがあることも知っておきましょう。

注意点2.身体にあわないときは、使用をいったん中止する

医薬部外品の育毛剤は、有効成分が多量に含まれているため、効き目が期待できますが、その分、頭皮の炎症などの副作用が起こる可能性があります。それ以外の化粧品などに指定されている育毛剤では、副作用の心配はあまりありません。ただし、頭皮に赤みやかゆみ、ただれなどの症状が出た場合は、使用を一旦止めるようにしましょう。

注意点3.説明書の使用方法を必ず守る

育毛剤をたくさん使ったからといって、効果が上がるものではありません。むしろ使用過多によるトラブルで、頭皮や毛髪にダメージを与える恐れがあります。必ず、商品の説明書に従って、回数や使用量を守るように注意しましょう。

発毛剤とは?

発毛剤とは、毛根にある毛母細胞に作用し、脱毛した後に新しく発毛させることを目的に開発されている商品です。この目的が、育毛剤との大きな違いです。毛母細胞の活性化や細胞分裂の促進を期待できる成分のほか、男性ホルモンによる影響を抑制する成分が配合されているのが大きな特徴です。

また、育毛剤と同じように、頭皮の血行を良くしたり、頭皮のコンディションを改善したりなど、目的によって種類が分かれています。

医師の指示のもとに処方される医薬品に指定されているものが多く、医師の処方箋が必要な「医療用医薬品」と、薬剤師がいる薬局などで買うことができる「第一類・第二類・第三類医薬品」があります。

頭皮に直接塗って使用するものと、錠剤などの経口薬タイプがあります。経口薬の多くは、発毛専門のクリニックなどで処方されるものです。医薬品なので、育毛剤よりも強力で効果的な成分を多く配合することができ、効果がより期待できます。

配合される成分や量によっても差がありますが、50〜100ml入りで4千円から1万円の価格帯が主流です。1ヶ月間の使用量として販売されているものがほとんどです。安価なものは頭皮や毛髪のトラブルを起こす石油化合物や界面活性剤が多く含まれていることがあるため、おすすめしません。

また、「発毛に効く!」などの表記があっても、そのほとんどが育毛剤で、発毛剤として市販されているものは少ないのが現状です。

増毛クリニックや医院の処方による発毛剤の場合、発毛剤費用のほかに、カウンセリングを含んだ診察料が発生します。病院やクリニックによって費用は異なりますが、保険適用外にあたるため、診察費用5千円程度に加えて、1ヶ月分の育毛剤代5千円から8千円ほどが必要になります。

発毛剤の選び方と、使用するときの注意点

発毛剤を使うときは、自分の頭髪の状態をよく観察し、理解したうえで選ぶことが重要です。AGAである場合や頭皮の状態が悪い場合に加え、毛髪がかなり薄くなっているか、髪の毛が生えてこないか、などの症状にも個人差があります。

発毛剤を使用する際の注意点を紹介します。

注意点1.副作用が起こる可能性がある

強い薬効成分による効果を期待するのであれば、一方で副作用によるリスクがあることも知っておく必要があります。しっかりとリサーチするか、医師や専門家の指示に従って使用するのが望ましいでしょう。

考えられる副作用には、以下のようなものがあります。

  • 頭皮のかゆみ、ニキビや湿疹、ただれ
  • 肝機能障害
  • 性欲減退
  • 勃起不全

これらの症状が出た場合は、必ず使用を一旦中止しましょう。

注意点2.効果を得るためには、長期間使い続ける

発毛剤も育毛剤と同じように、「長く使い続ける」ことで成果が期待できます。少なくとも半年以上、できれば一年くらいは根気よく使い続けることが大切です。

注意点3.発毛剤の使用を控えるべきタイプ

発毛剤は、男性ホルモンに働きかける成分や血行を良くする成分を多く含んでいるため、次のような人には副作用の危険が伴います。使用を控えるようにしましょう。

  • 肌の弱い人、アトピー体質の人
  • 高血圧、または血圧治療薬を服用している人
  • 肝臓や腎臓に持病がある、または治療中の人

注意点4.体毛も濃くなる可能性がある

特に経口薬タイプの発毛剤には、血行を良くして髪に栄養を届ける効果のある、ミノキシジルという成分が多く含まれています。ミノキシジルは、頭皮だけでなく全身の血行を良くするため、髪の毛以外の体毛も濃くなる恐れがあります。

「増やす育毛剤」と「生やす発毛剤」、まずはどっちから?

目的や特徴が違う育毛剤と発毛剤は、自分の毛髪タイプによって選ぶことが大切です。ここで、育毛剤と発毛剤、それぞれをすすめたい毛髪タイプ別に分けてみたので、ぜひ参考にしてください。

育毛剤をすすめたい毛髪タイプ

薄毛が気になる人にまず試してほしいのが、副作用の心配が少ない育毛剤です。鏡を見ながら自分の頭皮や髪の毛をチェックして、当てはまるものが多ければ、育毛剤からスタートしましょう!

育毛剤がおすすめなのは、以下のタイプの人です。

  • 最近、髪のボリュームがなくなってきた
  • 以前までのヘアスタイルが似合わない、まとまらない
  • ひたいや頭のてっぺんに毛の薄い部分がある
  • 頭皮が脂っぽい、フケがよく出るようになった
  • 指で頭皮を動かしても、固くてあまり動かない
  • 髪の毛が細くなってきた

発毛剤をすすめたい毛髪タイプ

薄毛で悩んでいる人が部分的に発毛剤を使うと、そこだけに毛髪が増えて、髪全体のバランスが悪くなることもあります。自分の頭髪をよく観察したうえで選びましょう。

発毛剤がおすすめなのは、以下のタイプの人です。

  • ひたいの部分のM字型が深くなり、毛が生えてこない
  • 前髪の部分が抜け落ちて、ひたいが後退している
  • 頭頂部の髪の毛が抜けて、丸く禿げ始めた

育毛剤は毛髪を育てて増やす一方で、発毛剤は毛の抜け落ちた部分に再び新しい毛を生やすので、まったく別物といえます。

薄毛が気になり始めたら、まずは副作用の心配が少ない育毛剤からスタートすることをおすすめします。フサフサした髪が戻ってくることを期待して、気長に毎日続けてみましょう。

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