男性用の育毛剤と女性用の育毛剤の違いは?間違って使うと副作用があるの?

髪型が決まらない、髪の毛の薄い部分をどうにかしたいと思うのは、男女共通の悩みです。そういえば妻も薄毛を気にしているから、いっそ二人で同じ育毛剤を使えばいいんじゃないの?そう思う人もいるでしょう。

でも、ちょっと待ってください。男性用、女性用の育毛剤には違いがあります。この記事では、男性と女性が薄毛になる理由の違いや、それぞれの育毛剤の特徴を詳しく解説します。

男性ホルモンと女性ホルモンの違い

ホルモンは、甲状腺や脳の視床下部、睾丸、卵巣など、様々な場所の細胞によってつくられています。男女あわせて70種類以上にもおよび、それらが身体の器官や筋肉、細胞の代謝調整をしたり、思考回路をコントロールしたりしています。

なかでも、男性ホルモンは主に睾丸や副腎でつくられ、女性ホルモンは卵巣でつくられます。でも、男性ホルモンと女性ホルモンは、男女どちらにも存在します。それは、心身のバランスをとるために、性ホルモンが変化する特性をもっているからです。

男性ホルモンについて

男性ホルモンには、アンドロステネジオン、テストステロン、デヒドロエピアンドロステロンの3種類があります。主に次のような働きがあります。

  • 体毛の成長を促進する
  • 男性特有の筋肉質な身体をつくる
  • 性欲を向上させる
  • 皮脂分泌を促進する

女性ホルモンについて

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。生理周期をコントロールする卵胞ホルモンのエストロゲンは、排卵の準備のために分泌されます。そして黄体ホルモンのプロゲステロンは、妊娠に備えて子宮を発達させるために分泌されます。

女性ホルモンには、主に次のような働きがあります。

  • 月経や妊娠を調整する
  • 丸くて柔らかな女性らしい身体のラインをつくる
  • 毛髪や肌を美しくする
  • 骨や関節を丈夫にする
  • 自律神経を整えて安定させる

気になる薄毛、男女で違いがあるのはなぜ?

薄毛は、年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得ることです。生活習慣や頭皮・毛髪のダメージなど原因はいろいろありますが、男性と女性では薄毛になる理由が大きく違います。それは、ホルモンが大きく関わっているからです。

男性が薄毛になる原因

男性が薄毛になる原因の多くは、男性ホルモンの影響による進行型のものです。放置しておくと、脱毛してハゲてしまうことがあります。

原因1. AGA(男性型脱毛症)による薄毛

AGAは、額の生え際やつむじのある頭頂部に発生しやすいのが特徴です。男性ホルモンの一つであるテストステロンに、5α‐リダクターゼという体内酵素が結合することにより、DHT(ジヒドロテストステロン)という別の男性ホルモンが生成されることで起こります。

このDHTには、毛髪を成長させる毛母細胞の働きを阻害する作用があるため、薄毛を引き起こします。

原因2. 男性ホルモンによる過剰な皮脂

男性ホルモンには、皮脂の分泌を促す作用があります。紫外線やウイルスの進入、肌の乾燥を防ぐために皮脂は必要なものですが、その分泌が過剰になると、毛穴が皮脂で詰まってしまいます。そうなると毛穴の中で毛髪が成長するのが妨げられてしまい、薄毛の原因になります。

頭皮の皮脂過多は、食生活の乱れからも起こります。特に男性は脂っこい食事を好む傾向にありますが、油分の多い食べ物や添加物だらけのジャンクフードばかり食べていると、毛髪に必要な栄養素である、たんぱく質やビタミン、ミネラルが摂取できなくなります。

すると顔や身体だけでなく、頭皮もオイリーになってしまいます。ニキビや湿疹、かゆみなどのトラブルが起こって地肌を健康に保つことができず、薄毛や脱毛を招きます。

女性が薄毛になる理由

女性の薄毛は、頭皮の栄養低下や血行不良、または更年期以降に女性ホルモンの分泌が減少することで起こります。男性型脱毛症のように、薄毛からハゲに進行していくことは稀ですが、なかには頭皮全体の脱毛に進行することもあります。

原因1. 頭皮への栄養不足

エクササイズや正しい食事管理法によるダイエットは、心身を健康にして、美しい頭髪をつくります。しかし、食事を抜いたり一種類のものしか食べなかったりするような間違ったダイエットを行っていると、心身のすべての機能が正常に働かなくなるうえ、毛髪をつくる大事な栄養が頭皮まで届かなくなります。

これが原因で薄毛になっても食生活を改善せずに放置しておくと、脱毛に進行し頭皮全体から髪の毛が抜け落ちることもあります。無理なダイエットは禁物です。

原因2. 貧血や血行不良

月経がある女性には、男性に比べて貧血の症状がある人が多いです。また、女性は男性に比べて筋肉が発達していないため、代謝が落ちて血液の循環が悪くなりがちです。いわゆる「冷え性」や「むくみ」といった症状が女性に多いのは、こうした理由からです。

身体全体の血行が悪くなると、毛髪を成長させるための栄養を頭皮まで届けることができず、薄毛になることがあります。

原因3. 更年期からの女性ホルモン減少

女性は20代前半をピークに、女性ホルモンの量がだんだん減っていきます。生理がなくなる更年期には、豊かで健康な毛髪をつくるエストロゲンはほぼ分泌されなくなります。更年期障害と呼ばれるこの時期の女性に起こる諸症状は、この女性ホルモンの低下によるもので、髪の毛が薄くなるのも一つの症状です。

男性用と女性用の育毛剤の違いは?

こうした薄毛の原因の違いにより、男性用と女性用の育毛剤では、配合されている成分が異なります。それぞれの育毛剤の特徴をしっかりと理解して、性別に合った適切なものを使いましょう。

男性用育毛剤の特徴

男性用の育毛剤には、AGAの原因であるDHTの生成を阻害する成分を含んでいるものが多いです。また、男性ホルモンの影響による頭皮の過剰な皮脂を改善し、毛髪の成長を促すような薬効成分が配合されているのも特徴です。

女性用育毛剤の特徴

女性用の育毛剤は、地肌の乾燥を防いで潤いを与える成分や、薄毛を改善するための栄養分が配合されたものが多いのが特徴です。そして、女性ホルモンの低下による薄毛を改善するために、女性ホルモンと同じような作用のある成分が配合された育毛剤もあります。

男女別の育毛剤は、共有しないこと!

男女別の育毛剤を共有したり間違って使っていたりすると、薄毛を改善する効果が得られないばかりか、副作用が起こることがあるため、注意が必要です。育毛剤のなかには男女兼用のものもありますが、その場合、男性ホルモンの影響による薄毛を改善する効果は薄いです。

どちらかといえば、頭皮の状態を健やかにする成分や、頭皮の血行を良くして毛髪の成長を促す成分が多く配合されています。男性の薄毛の原因が頭皮のダメージや血行不良によるものならば、男女兼用の育毛剤を試しても問題はありません。

しかし、薄毛の原因がAGAや男性ホルモンの影響で皮脂過多になっている場合は、男女兼用の育毛剤では効果があまり期待できません。かえって薄毛を進行させ、ハゲてしまうこともあります。男性は男性用の育毛剤を使って、脱毛への進行を防ぎましょう。

一方で、女性が男性用の育毛剤を使うのは、AGAや男性ホルモンによる皮脂過多に有効な成分が、敏感で乾燥がちな女性の頭皮にダメージを与えることがあるため、おすすめできません。かぶれや炎症といった副作用が出ることもあるので、家族で共有しないようにし、女性は女性用の育毛剤を使ってください。

男性用と女性用の育毛剤では、薄毛の原因が違うことにより配合成分が異なるため、共用するのはNGです。間違って使わないように気をつけましょう。

ページの先頭へ戻る