脂漏性皮膚炎が原因の抜け毛は育毛剤で改善できるの?

抜け毛の原因の一つに、脂漏性皮膚炎があります。脂漏性皮膚炎は、きちんとした治療を行なわないと治りにくく、再発をくり返すので、慢性化しやすいです。

ここでは、脂漏性皮膚炎の症状や原因、改善方法について紹介します。育毛剤を使って改善できるのかどうかも、詳しくみていきましょう。

脂漏性皮膚炎の症状とは?

脂漏性皮膚炎は、脂漏性湿疹とも呼ばれる皮膚の疾患で、皮脂が過剰に分泌されることによって湿疹ができるのが特徴です。

皮脂は肌や髪を守るために必要ですが、過剰に分泌されると、肌が炎症を起こす原因になります。その結果、湿疹や吹き出物となって現れます。

さらに毛根が炎症を起こすと、抜け毛の原因になります。頭がかゆくベタベタして、ブラシを使う時に抜け毛が増えたように感じる場合は、脂漏性皮膚炎が原因の脂漏性脱毛症を疑った方がいいかもしれません。

症状としてかゆみが強いため、治りきる前にかいてしまい、肌を傷つける人も多いです。そのため、再発をくり返しやすいです。また、皮脂の中の脂肪酸が酸化するため、強烈な加齢臭のようなニオイがあります。

脂漏性皮膚炎の原因は?

脂漏性皮膚炎の大きな原因は、皮脂の過剰な分泌です。そのメカニズムは1つではなく、複合的な要因が考えられます。では、主な5つの原因を確認していきましょう。

原因1.男性ホルモン

男性ホルモンは皮脂の分泌を促すため、男性は女性に比べて皮脂の分泌量が2〜3倍多いです。そのため、脂漏性皮膚炎はもともと女性よりも男性に多い疾患です。

しかし女性も生理前になると、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2つの女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが働きやすい状況が生まれます。そうすると、皮脂が過剰に分泌されるようになります。

また、人が起きている時間に働く交感神経も男性ホルモンを活発にするため、睡眠不足も禁物です。人の身体はストレスがかかっても交感神経が活発に働くようになるので、注意しましょう。

原因2.食習慣の乱れ

食習慣の乱れも、皮脂が多量に分泌する要因になります。油ものや糖分、アルコール、辛いものは、皮脂腺に刺激を与えるので、皮脂が過剰に分泌されるようになります。

原因3.便秘

便秘になると、本来排出されるはずの老廃物や毒素が身体の中にたまります。すると皮脂から排出しようとして、皮脂の過剰分泌が起こります。

原因4.紫外線の浴び過ぎ

人の身体にとって紫外線は、ビタミンDをつくり出すために必要なものです。ビタミンDには骨を丈夫にし、免疫力をアップする働きがあります。

しかし一方で、紫外線の浴び過ぎは身体に危険です。紫外線を必要以上に浴び過ぎると、私たちの身体は防御機能が働き、皮脂を分泌して紫外線から肌を守ろうとします。

原因5.カビ

近年、マラセチアというカビの一種が関わっている可能性があることも、明らかになってきました。

実は頭皮には、どんなに清潔にしていても、当たり前にマラセチアというカビが存在しています。マラセチアはリパーゼという酵素を出して、皮脂をグリセリンと遊離脂肪酸に変えます。グリセリンは水溶性で汗で流れていきますが、遊離脂肪酸は肌を弱酸性にする働きがあり、アルカリ性を好む病原菌から肌を守ります。

しかし、肌に皮脂が過剰にある状態では、この遊離脂肪酸が増えすぎます。過剰に増えた遊離脂肪酸は皮膚を守るどころか、むしろ皮膚を刺激するようになります。そうすると、皮脂がさらに過剰に分泌されるという悪循環に陥ります。

脂漏性皮膚炎を改善するには?

ここで、脂漏性皮膚炎を改善する方法をいくつか紹介します。原因に対するそれぞれの対処法をチェックしていきましょう。

改善方法1.薬を処方してもらう

脂漏性皮膚炎は、自然治癒が難しい皮膚疾患だと言われています。改善には、きちんと皮膚科を受診し、適切な薬を処方してもらうことが一番の近道です。どんな薬が処方されるのか、確認しておきましょう。

抗真菌外用薬

脂漏性皮膚炎の原因としてカビの一種マラセチアが考えられる場合、ケトコナゾールクリームあるいはニゾラールクリームという抗真菌外用薬が使われます。効き目は緩やかですが、その分副作用がありません。

ステロイド外用薬

抗真菌外用薬の効き目があまりみられなかった場合には、リンデロンやロコイド軟膏などのステロイド外用薬が用いられます。ステロイドは効き目が強いです。しかし、紫斑と呼ばれる毛細血管の炎症や皮膚が縮んでしまうといった副作用があるので、長期間の使用は避けましょう。

ビタミンB2やビタミンB6を服用

ビタミンB2やB6には、新陳代謝を正常にし、過剰な皮脂の分泌を抑える働きがあります。根治というよりは、症状の改善や再発防止に役立ちます。皮膚科によっては、ビタミン剤のサプリメントを処方するところもあります。

かゆみ止めの服用

脂漏性皮膚炎はかゆみに負けてかいてしまうことで再発がくり返されるので、かゆみ止めが処方されます。しかし、眠気やだるさという副作用があるので、仕事中や運転中には適しません。服用するときはタイミングに注意しましょう。

改善方法2.生活習慣を見直そう

薬を処方されて治っても、根本原因を解消しなければ、再発してしまいます。生活習慣を見直すことは大切です。意識して過ごしましょう。

睡眠をしっかりとろう

夜更かしをすることが多い人は改善して、6〜8時間の睡眠をしっかりとるようにしましょう。また、効果的に睡眠をとるには、午前0時より前に就寝する必要があると言われています。

洗顔と洗髪をしっかりと

朝晩きちんと、洗顔しましょう。洗髪は毎日行ない、特に頭皮に炎症が起こっているときは、低刺激のシャンプーやコンディショナーを使うことをおすすめします。

また、洗顔も洗髪もゴシゴシ洗うのは禁物です。ゴシゴシ洗うと必要な皮脂まで落としてしまい、逆に皮脂が過剰になる恐れがあります。指の腹を使ってやさしく洗うようにしましょう。

食生活の改善

脂っぽい食事は禁物です。さらに刺激の強いカフェインやアルコール、辛いものは、摂り過ぎないようにしましょう。

肌環境を整えるために、ビタミンBも効果的です。ビタミンBが多い牛乳や卵、ホウレン草やキャベツなどを積極的に摂取しましょう。また、食物繊維の多い食物を摂って便秘を解消しましょう。

ストレスの解消

うまくストレスを解消しましょう。ストレスをため過ぎないようにして、皮脂の過剰分泌を防ぐことが大切です。

紫外線対策

頭皮の紫外線対策は、特にしっかり行いましょう。外出の際は、帽子をかぶる、日傘をさすなど、万全の対策をするよう心がけましょう。

脂漏性皮膚炎が原因の抜け毛は育毛剤で改善できるの?

脂漏性皮膚炎が原因の抜け毛=脂漏性脱毛症の改善に必要なのは、頭皮環境を整えることです。そのためには、頭皮を清潔にすることが大切です。

まずは、正しいシャンプーの方法を確認しておきましょう。

  1. ぬるま湯で頭を洗う
  2. シャンプーを手のひらで泡立て、泡で頭皮を洗う
  3. すすぎは念入りに、ゆっくり時間をかけて行う
  4. シャンプー後は、ドライヤーで乾かす

ステップ2では、爪を立てず、ゴシゴシこすらず、指の腹でやさしく洗いましょう。ステップ4では、タオルで拭くだけだと乾く過程でカビが繁殖する可能性があるので、しっかりと乾かしましょう。

脂漏性脱毛症で薄くなってしまった髪は、こうした毎日のケアのほか、育毛剤の利用で取り戻せるのでしょうか?

育毛剤は効果があるか?

過剰に分泌された皮脂を、育毛剤で抑えることはできません。しかし、育毛剤には抗菌作用があるため、カビの繁殖を抑えることができます。また、血行を促進するので、発毛を促します。

さらに、育毛剤には保湿効果もあるので、頭皮の乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。そのため、脂漏性皮膚炎の症状が落ち着いた後、頭皮を清潔にしたうえで、育毛剤を使用することをおすすめします。

おすすめの育毛剤のタイプは?

では、おすすめの育毛剤のタイプを紹介していきます。自分で治すのは不安という人は、専門家に相談するのが安心です。AGAスキンケアクリニックなら、無料で相談できます。

無添加のやさしい育毛剤

脂漏性脱毛症の頭皮は敏感になっているため、ダメージを受けやすい状態です。そこで、無添加のやさしい育毛剤がおすすめです。チャップアップは無添加、無香料なので、おすすめです。

発毛を刺激する育毛剤

脂漏性皮膚炎の症状がすっかり収まり、頭皮環境が整った人は、発毛成分をしっかり届かせましょう。フィンジアはとうがらしの辛み成分として知られるカプサイシンが入っているので、血行を促進して頭皮を柔らかくし、発毛成分を奥まで浸透させることができます。

脂漏性皮膚炎は、自分では治しにくい病気です。まずは、皮膚科を受診しましょう。生活習慣や環境を見直すことも大切です。

そして脂漏性皮膚炎が原因で抜け毛が増えても、諦める必要はありません。シャンプーの方法を見直したり、適切な育毛剤を使ったりすると、抜け毛の悩みも徐々に改善できるでしょう。

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